あなたは競馬の予想をどのように行っていますか?
馬券を購入するほとんどの人は、なにかしら勝馬の予想をしてから馬券を買っています。
スポーツ紙、競馬専門紙、パドックでの馬体診断。さらには競馬情報のデータ会社から提供されるデータを入手して分析して予想している人もいるでしょう。
しかし、その予想の仕方は正しいものだと自信を持てているでしょうか。
予想の仕方を説明できますか?予想を組み立てる上で最も大切なこと
予想するうえでの判断材料には、いろいろな要素が絡み合います。
競走馬の血統、持ち時計、脚質などの競走馬そのものに関する情報。それ以外にも開催コースや枠順、天候といった外部要因による他動的なものまで、数えあげればキリがありません。
ここで見過ごしてはならないことは、それらの要素や情報はそれ単体で機能することは少なく、むしろさまざまな要素や情報が複雑に絡み合っているものがほとんどであるということです。
例えば、「ダートは先行馬が有利」という見立てひとつ取ってみても、複数の要素がすでに組み合わされたものになっていますよね。
ここに枠順などの要素をさらに加味してより精緻な予想を組み立てていくわけです。
そのためか、多くの予想家はどの要素を使って予想するかといった視点での予想論に終始していることが多いです。
もちろん、予想をするうえで要素や情報の選び方は競馬予想の核となることは間違いありません。しかし、情報の選別よりもさらに大切なことがあるのです。
それこそが予想の手順なのです。
2度あることは3度ある予想手順を決めることの大切さ
なぜ、予想を立てる手順を決める必要があるのでしょうか。
それは、手順を定めない予想は次に繋がることがないからに他なりません。
繰り返しになりますが、予想を行うにあたっての判断材料はたくさんの要素や情報があります。
「このレースは坂適性が必要になる。ここは血統を重視しよう」
「中山の芝だから、内枠の先行馬を優先しよう」
みなさんはこのように考えたことはないでしょうか。
こうした、過去の記憶や経験に基づいたひらめき、そして雑誌などの特集記事から得られた知識が功を奏して、見事当たり馬券が取れた経験は誰しも一度、二度はあると思います。
しかし、次に全く同じシチュエーションのレースを迎えた場合(つまり、「これは坂適性が必要なレースだ。そういえば前にもこんなレースがあったな」というような場合)、以前の予想と同じような予想を組み立てることが、果たしてできるでしょうか?
手順を定めていない予想では、馬券を買う根拠もブレてしまいます。つまり馬券を買う根拠に一貫性がない状況になってしまうわけです。
いくら優れた予想、実戦でいくら的中を繰り返している予想であったとしても、毎回同じ手順で予想を組み立てなければ、なんら再現性を持たない場当たり的な予想に過ぎないものになってしまいます。
ツイているとき、調子の良いときはそういった予想の仕方でも問題ないでしょう。
しかし、不調期が来てしまったとき、とたんに危ういものとなってしまいます。
予想の手順が一貫していなければ、問題点の洗い出しができずロジックの修正をすることができないからです。
競馬は常に進化している!勝ち続けるためには対応し続けるしかない
競馬というものはコースの改修、馬場のメンテナンスやコンディション調整、外厩制度の一般化やエージェント制度の認可など、ざっと思いつくだけでもここ数年だけでもさまざまな変化が生じています。
そのため、以前は通用していた手法や情報がすぐに通用しなくなってしまう変化のスピードが非常に速い世界です。
このすさまじい変化と進化のスピードに打ち勝つにはどうするべきか。
予想の手順を定めてそれを繰り返し、熟成させてはじめて自分の予想論というものが確立されますが、苦しみながら試行錯誤し精度を高めた予想論であっても、未来永劫に通用することは絶対にありえません。
手順をしっかり確立させた予想論で導き出した予想と、実際のレース結果との整合性を常に図りつづける必要があるのです。
どんなに優れた予想であっても、日々の激しい進化と変化を生き残れる万能の予想論は存在しません。
そのため、予想論そのものよりも、変化や進化に柔軟に対応できる基盤となる予想の手順についてしっかり考えることのほうが重要なのです。